小字の下は?2015年10月21日

 「東京都北多摩郡国分寺町野中新田六左衛門組高木北側」というのが、少年期住んでいた住所名です。社会科の参考書に日本一長い住所として紹介されていました。
 どこまでが大字で小字なのか分かりませんが、江戸時代中期からの呼称のようです。

 小学6年のときに、港区から引っ越してきたのですが、まわりは一面麦畑と芝畑でした。5月初旬、ひばりが空の高いとこでピーチクパーチク、のどかな地域でした。西の方角を見ると雑木林の横に富士山が大きく見えてました。

 ヒバリは巣に戻るときは、だいぶ離れたとこに着地して用心深く進み、決して巣を見つけられないようにするそうです。府中に住む友人は子供の頃、多摩川の河原でこのヒバリの巣を見つけによく行ったそうです。

 
 広い芝畑は我々の野球グランドには最適で、ホームへの滑り込みなど自由自在。
 ただし、ここは商品用の芝を育成してるわけですから、見つかると大変なことになります。しかし、芝農家のおやじさんの見回りのスケジュールを熟知してるので、めったに見つかることはありません。なにしろ、三塁手のおやじさんですから。

 当地に住み始めてから聞き慣れない言葉を耳にしました。それは、アサヒバタケということばでした。まわりは小高い山に囲まれた場所ですが、ちょうどアサヒバタケと呼ばれる場所は朝日がよく当たります。

 ほかにも、そのような呼び名のつく場所はあるのか尋ねたら、ずいぶんとあるようでした。
これらの通称地名は、小字のなかのごく狭い場所です。
 小字名は、役場の記録にも残るでしょうが、この狭い地域を表す通称名は、今記録しておかないとじきに消滅するだろうと思われます。
 そこで、当集落の人と共同で記録することになった結果がこの俵です。

 「サオ」「ザオ」とかがつく地名がありますが、意味は、山と山の間の低地のようで、「サワ(沢)」と同じと思われます。多くは水田となっています。


 じつは、千倉町役場で数年前に見せてもらったのが、町の北東部を中心に、同じように作られた表でした。しかし、場所の説明が、(タロベーの畑の下)とかなので、その畑の場所を知ってる人にしかわかりません。やっぱり、地図上にその場所を書き込む必要があると感じていました。

 そこで、当地区の通称地名表は地図上にその場所を明記することにしました。

通称名と小字名

 
 今ではこの通称地名を知っているのは当該地区に長く住む年輩の方だけです。
今回作ったのは私の住む地区が主ですが、できれば範囲を広げていきたいと思います。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック