「つつがむし」 に注意を ― 2016年07月08日
先日、山でのヒメハルゼミの大合唱を知人たちと楽しんだおり、4年ほど前に私がツツガムシに噛まれた話になりました。
夏は山に遊びに行ったりする機会も増えるので、注意喚起のために、WEB雑記でリポートした記事を再掲します。(一部編集を加えてあります。)
年末の山形県羽黒山での行事に、超巨大化したツツガムシ(人が作った藁製)を燃やして悪霊をやっつける、というのがあります。昔から、ツツガムシは人にとって恐ろしいものだったんですね。
この虫は、山だけでなく、河原、畑、草地にもいるそうで、農家の女性が畑仕事中にタチションするのも、噛まれないようにするためと聞いたことがあります。
もっともこの情景を私は見たことはりませんが、友人のおばあちゃんは、実行していたそうです。
成田闘争のとき、農家のおばちゃんたちは、対峙した機動隊に向かい、「おまえらは、ここで、こういうことができるか!」と言って、全員でタチションをしたそうです。
この虫は、人にくっついてから、数時間の間は一番噛みつきがいがある場所を探し回るのだそうです。
昔は、裸にして、噛みついたツツガムシを見つけたら小刀でその部分をえぐり出したということです。あーっ、昔に生まれないでよかったー!
ですので、山などから帰ったらすぐに、着ているものをすべて脱ぎ捨てて即洗濯。風呂に入って全身をきれいに洗い流すのがいいです。私は、あのとき以来、頭は洗い流しやすいように坊主にしています。
また、半ズボン、半袖は厳禁です。長ズボン、長袖が必須です。
(WEB雑記 2012年 より)--------------------------
今月初め、近くの山でツツガムシに噛みつかれたようです。0.2ミリほどの小さなダニの一種で、噛みつくのはその幼虫とか。成虫になるまえに動物に吸い付き養分を摂取、そのさい病原体を移すようです。
今から思えば、噛まれてからは40度近い高熱が数日続き、体にじんましんのような斑点が現れはじめます。
これを見て、ただの風邪でない、と気づきすぐ医者にいきました。
即、病名をつげられ、点滴(生まれて初めて)。帰りに特効薬のミノマイシンを処方してもらい、7日間、1日2回の連続投与。併用した薬のせいか、大量の汗をかきますが、3週間ほどで、もとの体調に回復。
病原体をもつツツガムシは全体の0.1%から2%ほどと、比率はかなり低いようで、周りから、宝くじを買うべきでしたね、と言われました。
また、病原体をもつやつは、その子供(メスのみ)ももつようです。病原体をもつツツガムシの生息ゾーンのような場所があるということでしょうか。
当地域での活動期間は12月くらいまでらしいですが、私は当分山には入らないでしょう。草地や畑にもいるらしいですが。
いろいろサイトを眺めていたら、発症するのは、60代から70歳代はじめと書いてありました!10歳くらいは肉体年齢は若いと思っていたのに。かなりショック。
特効薬のなかった時代の死亡率はかなり高かったようで、この虫は恐怖の的であったようです。
気が引けましたが、わが肉体上に現れた斑点の写真と特効薬ミノマイシンの写真を載せました。
なお、卑猥と思われる部分にはモザイクをかけ、カットもしてありますので安心してご覧ください。
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